Clásicos japoneses con furigana
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くわのきものがたり
桑の木物語
山本 周五郎
Lee 桑の木物語 (くわのきものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 39.815 caracteres · 79 pantallas
「これは学問です、孔子さまという聖人のおしえなのです、有難い、ごくまじめな、尊い学問です」
そうして滔々となにか饒舌りだした。悠二郎はこいつはいいと思った、云ってることはやっぱりちんぷんかんだが、同じちんぷんかんなら聞いてるだけのほうが楽だ。第一また先生の代赭色になった顔や、自分ではよっぽどもの凄いつもりなんだろう、ぎょろぎょろ光らせる眼だまや、活溌につばきをとばして動く口など、こっちから眺めているのは相当に面白い。
――小梅の勝んべも怒るとつらがあんな色になりやがった、……あの眼だまは誰に似てるかしらん、瓦屋の熊だろうか。
こういう連想もいろいろ湧いてくる。
――ずいぶんよく動く口だなあ、休みなしにぱくぱくやってやがら、……そうだ、お父つぁんの飼ってる金魚ってのをまだ見てねえぞ。
これは素読なんてへんなものよりいい、これに限ると思ったので、それからは飽きてくるとこの手を使った。
「孔子っていつごろのにんげんだい」
「敬称をおつけなさい、孔子などと呼びすてにしてはいけません、聖人といわれるくらい偉大な方なのですから、――孔子さまは今から二千三百年ほどまえの方です」