Clásicos japoneses con furigana
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ふくろうのめ
梟の眼
大倉 燁子
Lee 梟の眼 (ふくろうのめ) de 大倉 燁子 (おおくらてるこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 11.354 caracteres · 23 pantallas
ネックレース
幾番か過ぎた後、フト胸のダイヤの失くなっているのに気がついて、騒ぎ出した。
急にホール内がざわめいて、困惑したような青い顔の支配人は、銀髪の婦人を別室に伴って行った。
何事だろう? と次ぎから次へ、訊いたり答えたりして、噂は忽ち拡がった。貴婦人達は各自に云い合せたように、自分の宝石が失われてはいないかと、改めてみた。
「シャンペンに、大分酩酊していらしたから」
と一人が云った。
「どこかに、落したんじゃないでしょうか」
「いいえ。盗まれたんですのよ。あの方、米国の大金持なんですってねえ」
舞踏会はすっかり白けてしまった。
ネックレース
ネックレースの紛失で大騒ぎをやっている頃、平松春樹は地下室のバアで愉快に酒を飲んでいた。彼は何となく嬉しくってたまらなかった。ボーイを掴まえては冗談を云ったり、酒を注いでやったりしていたが、相手がいなくなると急に淋しそうに、ぽつとして、ちびり、ちびりと飲みはじめた。すると後に軽い靴の音がして、薄墨色の女がすいと入って来た。
「ラム酒を頂戴!」と云って、どこに腰掛けようかというように、ボックスを眺めていたが、ふと彼の顔を見るとにッと笑って、いそいそと傍へやって来た。