Clásicos japoneses con furigana
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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
Lee 植物知識 (しょくぶつちしき) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 43.784 caracteres · 86 pantallas
花筒内に五雄蕊と一雌蕊とがあり、花柱のもとに四耳をなした子房がある。
果実は小粒状の堅い分果で、灰色を呈して光沢があり、蒔けば能く生えるから、このムラサキを栽培することは、あえて難事ではない。ゆえに往時は、これを畑に作ったことがあった。野生のものはそうザラにはないから、染料に使うためには、是非ともこれを作らねばならぬ必要があったのである。そしてこの紫根の上等品は染料の方へ回し、下等品を薬用の方へ回したものだそうな。
昔は紫の色はみな紫根で染めた。これがすなわち、いわゆる紫根染めである。今はアニリン染料に圧倒せられて、紫根染めを見ることはきわめてまれとなっている。私は先年、秋田県の花輪町の染め物屋に頼んで、絹地にこの紫根染めをしてもらったが、なかなかゆかしい地色ができ、これを娘の羽織に仕立てた。今それをアニリン染料の紫に比ぶれば、地色が派手でないから、玄人が見れば凝っているが、素人の前では損をするわけだ。私はさらに同染め物屋で茜染めもしてもらったが、茜染めの色は赤味がかったオレンジ色であるから、あまり引き立たないが、なんとなく上品である。そしてこの紫根染めも茜染めもいろいろの模様を置くことができず、みな絞り染めである。