Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lee 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 88.573 caracteres · 178 pantallas
話がうまいのは、明けっ放しで、機智のあるせいらしく、それにブチこわしなあけすけの程度にも、妙に程の良いところがあって、相手の好寄心と好意とを、手いっぱいに引出す力を持っていそうです。
なるほどこんな女の酌で、高輪の宿に一と晩を明かしたら、江戸のトバ口で蔭膳を三日据えられるという、川柳の馬鹿もある程のことです。膝っ小僧が半分ハミ出すような、大肉塊のお六が、斯うした女だったことが、平次にも面白い発見の一つでした。
「差当り家の中で、誰と誰が主人を怨んでいたんだ」
「お嬢さんの前では言い難いけれど、番頭の勘三郎さんだって、ずいぶん怨んでおりました。――遠縁でも何んでも、お内儀さんの親類に当るものを、少しばかりの費い込みでガミガミ言ったり、少々のほまちを、ほじくり出すようにとがめ立てしたり」
「なるほどありそうな事だな。下男の甲子松にはどんな事があったんだ?」
「お嬢さんに付け文をしたのを見付かったんだから、――あの時は大変な騒ぎでしたよ。二十八にもなる大の男が金釘流を貼り出されて、半日油を絞られたんだから、気の弱い者だったら死んでしまいます」
「フーム」
これはなるほど念が入り過ぎます。