Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Lee 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 88.573 caracteres · 178 pantallas
「でも、そんなことで、主人を殺して磔刑柱を背負わされるのは、ずいぶん無算当なことじゃありませんか。甲子松は利巧な人間じゃないけれど、根が良い男だし、番頭の勘三郎さんだって、五両や三両くすねて、それを叱られたからって、主人を殺すほどの無分別ではない筈です」
「すると、お前は、家の中には下手人はいないと言うのだな」
「主人に地蔵様を抱かせたり、刺身庖丁で首を刺したり、そんな悪い人間が、私たちといっしょに暮しているとは思われません」
「その刺身庖丁は、巴屋のものか」
「お勝手は近かったんですもの、そこから持出したにきまっています」
「灯りはついていたのか」
「昨夜はお月様がよかったでしょう」
「でも、お勝手の庖丁を捜すのは、外から入った曲者ではむずかしいよ」
「でも案内を知ってる者なら、出来ないことはありません」
お六の答弁は、ハキハキとして何んの渋滞もありません。
「あとは、お梅という女がいる筈だが」
「ありゃ、お話になりません。ちょいと良いきりょうで、お客受けは良いけれど、気がきかなくてぼんやりで、右向けと言えば、三日も右を向いていそうな人ですもの、でも、ちょいと気の知れないところはあるが――」