Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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『ちゅうもんのおおいりょうりてん』しんかんあんない

『注文の多い料理店』新刊案内

宮沢 賢治

Lee 『注文の多い料理店』新刊案内 (『ちゅうもんのおおいりょうりてん』しんかんあんない) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 1599 caracteres · 4 pantallas

Aozora Bunko

イーハトヴは一つの地名である。しいて、その地点を求むるならば、それは、大小クラウスたちの耕していた、野原や、少女アリスがたどった鏡の国と同じ世界の中、テパーンタール砂漠のはるかな北東、イヴン王国の遠い東と考えられる。

じつにこれは著者の心象中に、このような状景をもって実在したドリームランドとしての日本岩手県である。

そこでは、あらゆることが可能である。人は一瞬にして氷雲の上に飛躍し大循環の風を従えて北に旅することもあれば、赤い花杯の下を行く蟻と語ることもできる。

罪や、かなしみでさえそこでは聖くきれいにかがやいている。

深い椈の森や、風や影、肉之草や、不思議な都会、ベーリング市まで続く電柱の列、それはまことにあやしくも楽しい国土である。この童話集の一列は実に作者の心象スケッチの一部である。それは少年少女期の終りごろから、アドレッセンス中葉に対する一つの文学としての形式をとっている。

この見地からその特色を数えるならば次の諸点に帰する。

一 これは正しいものの種子を有し、その美しい発芽を待つものである。しかもけっして既成の疲れた宗教や、道徳の残滓を、色あせた仮面によって純真な心意の所有者たちに欺き与えんとするものではない。