Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
うみからきたたまご
海からきた卵
塚原 健二郎
Lee 海からきた卵 (うみからきたたまご) de 塚原 健二郎 (つかはらけんじろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 4534 caracteres · 10 pantallas
四
」
爺さんは言いました。するとセルゲイが、
「ぼく、とてもいいことを考えた。」と言いながら立っていって、戸棚からお皿をもってきて、その上に卵をのせ、針で両はしに穴をあけました。そして上の穴に口をあてて、頬ぺたをふくらましてプープー吹き出しました。中身はだんだんお皿の上に流れ出しました。
これをみてミル爺さんもお婆さんも、お腹をかかえて笑いこけました。
セルゲイは、三つの卵がすっかりからになると、それに糸を通して、お窓につるしました。それはなんともいえない美しい窓かざりでした。お日さまの光があたるたびに、青いからがすきとおって、宝石よりもずっとずっときれいです。
「これはいい思いつきだ。こんな窓かざりは、市長さんの家にだってありやしない。」
爺さんは、子どものように手を打ってよろこびました。
四
ミル爺さんは、それきり船にのることをやめました。そして、よく窓に立って、ぼんやりこのめずらしい窓かざりをながめました。こんなとき、爺さんの顔は、晴れ晴れといかにも幸福そうにかがやきました。
爺さんはある日セルゲイに、こんなことをいいました。
「セルゲイや、わしはこれをみていると、海の上でみたお星さまを思い出すよ。