Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

たきぐち

滝口

山本 周五郎

Lee 滝口 (たきぐち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.815 caracteres · 99 pantallas

Aozora Bunko

久太夫にとくべつな才能があったのかもしれないが、祖父がひそかに金を与えているところを見たことがあるので、庭木の手入れをさせるのは、経済的に援助をする名目だったかもわからない。――安宅は十二三のころから、仕事をしている久太夫の側に、さえが来ているのをしばしば見かけた。痩せた小さな子で、色が黒く、怒った仔猫のように、いつも挑戦的なきつい眼つきをしていた。数年のちに親しく話すようになり、やがて恋を語るようになってからも、ふとするとその眼に、たたかいを挑むようなきつい色があらわれたものだ。彼はその眼が好きだったし、いまでも強く印象に残っている。

「ねえ先生」とだんごが云った、「聞いていらっしゃるの」

「先生はよせ」と益村が云った、「どうしてまた、おれのことを先生なんて呼ぶんだ」

あたし聞いたんですもの、とだんごは云った。いつか桶町の辻で、三人の若侍が益村といっしょにあるきながら、しきりに益村先生と呼んでいた、というのであった。彼は二十五歳から三年、尚志堂という、藩の剣術道場で代師範を勤めたことがある。代師範といっても序級の少年組であったが、そのころ教えた者たちの中に、いまでも「先生」