Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas

Aozora Bunko

私は、しんけんに、お教えを乞います。あの丸木という人は、何者なんですか」

「あの丸木かね。あれこそ、火星兵団の一員だよ」

「えっ、火星兵団の一員?」

よくやく博士から釣りだした答えであったけれど、課長は、事の意外に、思わず大きなこえで反問した。

「そうだとも。火星兵団のことについては、ずっと前に、わしが君たちに警告した。そうしてわしは変だと言われたが、丸木こそ、その一員にちがいないと思うのだ」

博士は、たいへんなことを言出した。

(丸木という怪人こそ、火星兵団の団員だ!)

蟻田博士は、大江山課長の前で、そのように言切ったのだった。

火星兵団――というのは、さきに蟻田博士が宇宙からひろいあげた言葉であった。そうして、蟻田博士は、そのことを放送したため、大事件を起したことは、読者も知っておられる通りである。だが、大江山課長は、この火星兵団のことをちょっと忘れていたかっこうだ。今、博士の口から、火星兵団という言葉を聞いて、はっと思い出したのであった。

(そうだ。この蟻田博士が、いつかこの火星兵団のことで、ばかばかしい警告放送をやったことがあったが……)

大江山課長は、火星兵団のことを、前の時のように、今もばかばかしいと、片附けるわけにいかなくなった。