Clásicos japoneses con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas
「おい待て。そんなに、らんぼうをすると、僕は……」
と、怪物は、少しひるんだような声を出した。
先生は、怪物の胴にしっかりとだきついた。
その時、不思議なことに、怪物の胸もとあたりから、妙ないきづかいが聞え、先生をおどろかした。
「おや、へんだなあ。この怪物は、ふところに、何か入れているかしら」
新田先生は、怪物の胴にしがみついて、はなれない。
「こら、放せ。放さんと、いのちがないぞ」
怪物の声が、先生のあたまの上から、きみわるくひびく。しかし先生は、千二少年を助けたい一心で、もう死にものぐるいでしがみついている。先生の顔は朱盆のようにまっ赤だ。
先生は、怪物を床にたたきつけてやろうと思って、えいやえいやと腰をひねったが、この怪物の力の強いことといったら、話にならない。
そのうちに、怪物が急にだまりこんだ。と思ったら、新田先生は、頭にはげしく一撃をくらった。あまりはげしくなぐられたので、先生は、頭がわれてしまったかと思った。
「うぬ、負けるものか」
先生は、がんばった。
だが、それにつづいて、また第二の一撃がやって来た。それは、前よりもさらに強い一撃だった。