Clásicos japoneses con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas
千二は、いつまでこうして、電波囚人になって、こころの自由をしばられているのであろうか。
「ああ火星から無電がはいったようです。おお、ペペ王からの電話です」
と、千二は急に壁のところへ、かけ出して行った。
「何だ、はやペペ王から電話か。はてな、いつもの通信時間とは違うようであるが……」
と、丸木はふしん顔。
「そうです。特別通信です。何かペペ王の方で、急がれることがあるのでしょう」
こういう話になると、千二の頭はあたり前に働いた。千二が今かぶっている電気帽は、ただ『ここを逃出す』という気だけを、ぜったいに千二に起させないように、機械を合わせてあったのである。
千二は、壁のところに出ている小さなボタンを押した。
すると、壁の上に、ぽこんと四角な窓があいた。窓ではない、一種のテレビジョンの幕だ。無電をかけて来た火星の景色が、うつっているのであった。
「おい、マルキよ」
画面一ぱいに、いきなり、例のトマトに目をつけたような火星人の顔があらわれた。ペペ王だった。画面のペペ王が口を開くと、そこからペペ王の声が出て来るのであった。
千二は、かくべつおどろいた様子もない。