Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas

Aozora Bunko

どうなることかと、彼は気が気ではなかった。

そのうちに、丸木が、

「どっこいしょ」

と、かけごえをしたと思うと、千二の体は袋にはいったまま宙に浮いた。

それから丸木は、歩き出した。

千二の体は、袋の中で、たいへん揺れた。

しばらくすると、袋のまわりにひゅうひゅうという鳴き声が、集って来た。ひゅうひゅうひゅうと、しきりに鳴き合わせている。

「あっ、例の怪しい声だ!」

千二の胸はどきどきして来た。それとともに、珍しいにおいが、ぷんぷんにおうのであった。

(うむ。丸木さんが、さっき言ったが、火星の生物が、袋の外に集って来たのに違いない。あの、ひゅうひゅうという口笛を吹くような声、それからこの気もちの悪いへんなにおい、この二つが見附かると、そこに火星の生物がいると考えていいんだ)

千二少年は、たいへん大事なことを知った。これから、この二つのことに気を附けていると、そこに、火星の生物がいるか、いないかがわかると思った。

それにしても、丸木のおじさんという人は不思議なおじさんである。火星の生物と、おそれ気もなく話をしている。一体、このおじさんは、何者なのであろうか。