Clásicos japoneses con furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lee 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 156.097 caracteres · 312 pantallas
二人はこのごろ東京の新聞ではやる宝探しや玄米一升の米粒調べの話などをした。万朝報の宝を小石川の久世山に予科の学生が掘りに行ってさがし当てたことをおもしろく話した。続いて、日露談判の交渉がむずかしいということが話題にのぼった。「どうも、東京では近来よほど殺気立っている。新聞の調子を見てもわかるが、どこかこういつもに違ってまじめなところがある。いよいよ戦端が開けるかもしれない」と郁治は言った。清三もこのごろでは新聞紙上で、この国家の大問題を熱心に見ていた。「そんな大きな戦争を始めてどうするんだろう」といつも思っていた。二人はその問題についていろいろ話した。陸軍では勝算があるが、海軍では噸数がロシアのほうがまさっていて、それに戦闘艦が多いなどと郁治は話した。
元日の朝、床の間の花瓶にかれはめずらしく花を生けた。早咲きの椿はわずかに赤く花を見せたばかりで、厚いこい緑の葉は、黄いろい寒菊の小さいのと趣に富んだ対照をなした。べつに蔓うめもどきの赤い実の鈴生りになったのをしていると、母親は「私、この梅もどきッていう花大好きさ、この花を見るとお正月が来たような気がする」