Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lee 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 156.097 caracteres · 312 pantallas

Aozora Bunko

清三はきれいに足を洗って、手拭いで拭いて上にあがった。母親はその間に、結城縞の綿入れと、自分の紬の衣服を縫い直した羽織とをそろえてそこに出して、脱いだ羽織と袴とを手ばしこく衣紋竹にかける。

二人はやがて長火鉢の前にすわった。

「どうだったえ?」

母親は鉄瓶の下に火をあらけながら、心にかかるその様子をきく。

かいつまんで清三が話すと、

「そうだってねえ、手紙が今朝着いたよ。どうしてそんな不都合なことになっていたんだろうねえ」

「なあに、少し早く行き過ぎたのさ」

「それで、話はどうきまったえ?」

「来週から出ることになった」

「それはよかったねえ」

喜びの色が母親の顔にのぼった。

それからそれへと話は続いた。校長さんはどういう人だの、やさしそうな人かどうかの、弥勒という所はどんなところかの、下宿するよいところがあったかのと、いろいろなことを持ち出して母親は聞いた。清三はいちいちそれを話して聞かせた。

「お父さんは?」

しばらくして、清三がこうきいた。

「ちょっと下忍まで行ッて来るッて出かけて行ったよ。どうしても少しお銭をこしらえて来なくってはッてね……。雨が降るから、明日にしたらいいだろうと言ったんだけれど……」