Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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まひるのおばけ

真昼のお化け

小川 未明

Lee 真昼のお化け (まひるのおばけ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 7904 caracteres · 16 pantallas

Aozora Bunko

中

「どうするの?」と、光一は、ききました。

「このガラスのびんをうまく切るのさ。そうすれば、いい入れ物ができるだろう……。」と、勇吉は、大きなびんをながめて、その中へ水草を入れ、赤べんたんや、えびを泳がせるおもしろみを、いまから目を細くして、空想せずにいられませんでした。

「うまく、二つに切れる?」と、光一が、疑っている間に、勇吉は、ひもをアルコールに浸して、びんの胴へ巻きました。そして、マッチをすって、それへ火をつけると、見えるか見えぬ幽かな青白い炎が、ひもの上から燃えはじめました。いいかげんの時分に、急にバケツの水へびんをつけると、ピン! と音がして、ひもを巻いたところから、びんは、真っ二つにきれいに分かれたのです。

「おお。」といって、光一は、もちろん、それをやった勇吉までが、思わず感歎して、声を放ったのであります。光一は自分を忘れて、持っているさおを地面へ倒したのでありました。

中

「きょう、勇ちゃんはびんどを持って川へえびを取りにいくといったが、僕もいっしょにゆこうかな。けれど、だいぶ空が暗くなって、雨が降りそうだ。」

光一は、学校の帰りに考えながら、原っぱを歩いてきました。