Clásicos japoneses con furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lee 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 511.765 caracteres · 1011 pantallas
まだこの独楽にはふしぎな力がたくさんあって、たとえば、じぶんの迷うことを問わんとし、または指すべき方角をこころみる時に、この独楽をまわせば自然にそのほうへまわってゆく――、などということもあるが、あまり話すと、また蛾次郎が勘ちがいをいたすから、もうそのほうのことはいうまい」
「おじさん、――じゃアなかった。神主さま、もう蛾次郎も、けっして勘ちがいなんかしないことにいたします」
「わかったわかった、ところで竹童」
「はい」
「この紅い火独楽はそなたに進上する」
「えッ!」
といったのは、もらった竹童ではなくって、それをながめた蛾次郎である。
「そ、それを竹童に? ……もったいないなあ。じゃおれにもこっちをくれるんだろう」
「やらないとはいわない。この青い水独楽は、すなわちおまえにあげようと思って、とうから考えていたくらいなのだ」
「ちぇッ、かたじけねえ」
独楽を押しいただいた蛾次郎は、そのままうしろへ引っくりかえって、鯱鉾だちでもやりたかったが、また叱られて取りあげられては大へんと、かたくにぎって踊りだしたいのをこらえていた。
「そこでな、ふたりの者」
きッとあらたまった宮内は、まず少年の心理をつかんでおいてから、その本道を説こうとする。