Clásicos japoneses con furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Lee 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) de 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 84.829 caracteres · 169 pantallas
ビクトリア女王が、わざわざ軍艦で取寄せようとしたというマンゴースチンも乳色の甘い味のする果物だった。
「どうも、この匂いが鼻について閉口だよ」
さすがの平林大尉も、ドリアンは半分ほど食べて投げ出してしまった。
果物の話や、英夫たちの冒険の話、平林大尉のあれからの活躍、謙一のビルマで果して来た仕事の話――など、話は、それからそれへとつきなかった。
英夫と祥子の九竜丸からの知らせで、平林大尉はすぐ香山飯店の一味を捕えに行った。どうして勘づいたのか、祥子の行った例の地下室は空っぽだったが、一味がジャンクで逃げたのをつきとめて手配をしている中に、わが海軍の沿岸警備艇に引っ捕えられた。
だんだん調べてみると、海底要塞に関係した秘密書類や、飛行機の秘密基地と連絡をとるための暗号なども発見された。
「それよりももっとけんのんだったのは、祥子さんが会った上海の女だ、あの女は日本内地に潜入していたスパイと連絡をとって、こちらの情報をかぎ出したり、東京や大阪を爆撃する敵機を誘導する機会をねらっていたんだよ」
「まあ、上海の姐御とかいうひと、そんなおそろしいひとだったんですの!」