Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
かがりびのおんな
篝火の女
吉川 英治
Lee 篝火の女 (かがりびのおんな) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 27.727 caracteres · 56 pantallas
涙の強者
遠くからでもよい、お互の姿を、一目見合って、死にたいのです』
『よしっ!』
熊楠は全身をもって大きくうなずいた。
『望みどおりにしてやる。自分の未来の妻が、城下の敵に――しかもこの相木熊楠に――斬りさいなまれるのを、三郎進に見せてやることは俺から望むところだ。十介、この女に縄を打てっ』
× ×
× ×
丑満から明け方にかけての激戦だった、山が鳴り、谷が吠え、碓氷川はさけぶ。
『今が最後』
と、城将の安中三郎進は、いちど、木戸をひらいて斬って出たが、その朝のすさまじい相木勢に斬りたてられて、城門のうちへひくと、八方を閉め切って、矢弾丸のあるかぎりを、寄手へ送った。
『――卑怯、卑怯っ、城将の三郎進にものを言う。しばらく、鉄砲を置け、弓をひかえろ』
その時、城の空壕へ近々と駒をよせて、こう大音にどなっているものは、いうまでもなく相木熊楠である。
涙の強者
黒鹿毛の鞍つぼへ踏み跨った自分の胴脇へ、遠目にも派手やかな古代紫の太紐で、八雲のからだを確乎とくくりつけていた。片手をさらに八雲の身にまわして、抱えるようにささえ、右の手に、軍扇をかたく振って、