Clásicos japoneses con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lee 花と龍 (はなとりゅう) de 火野 葦平 (ひのあしへい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 410.131 caracteres · 824 pantallas
女房ちゅうもんは、どこの女房でも、みんな、これだけの仕事をしとるんじゃよ。おれたち、今は、みんな独身じゃが、いずれ、女房貰うじゃろうから、ようと考えとかにゃ、いけん」
「そして、女房を大切にして、オンテレ・メンピンになるか」
そんな話をしながら、笑い声がさんざめき、台所は賑やかだった。
「オヤジは?」
「まだ気分が悪いちゅうて、寝ちょる。――あんまり欲しゅうないけ、みんな、勝手に朝飯食べてくれ。味噌汁を一杯だけで、ええ。……ちゅうことじゃった」
俊次の運んで来た、やたら辛い、ダシの利いていない味噌汁を吸いながら、金五郎は、蒲団の中で、苦笑ばかりを浮かべつづけていた。
(おどけ芝居よりも、まだ、滑稽じゃ)
重大な生活と運命の高まりが、人間にとって、ぎりぎりの場所に来たとき、常に、その転換や、再生が、奇妙に、滑稽な形であらわれる。悲痛さとか、悲壮さとかいう、真実の歌声は、人に語ることの出来ないような、馬鹿げた場所で、人間を嘲笑しているものであろうか。悲劇か、喜劇か、誰も識別することは出来ない。
故郷の村にいたとき、のっぴきならぬ義理で、黒石家の養子に行ったことがある。