Clásicos japoneses con furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lee 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 193.761 caracteres · 388 pantallas
百万円の首飾り
ふざけているんだよ。そして、世間の人をアッと言わせて、よろこんでいるんだね。
百万円の首飾り
こういうふしぎな事件が、あちらこちらでおこった。目に見えないやつが、いたずらをするという、うわさが、だんだん高くなってきた。警察の耳にもはいった。新聞社へも、さかんに投書がくる。しかし、警察でも新聞社でも、あいての正体がわからない。まるで夢のような話なので、どうにも手のつけようがないんだね。
ところが、ゆうべ、とうとう、空気男がどろぼうをはたらいた。百万円の首飾りをぬすんだんだよ。銀座の大宝堂を知ってるだろう。有名な宝石店だ。ゆうべ、お客さまがみな帰ってしまって、もう店の戸をしめようとしていたときだ。店のおくにすえてある、りっぱなガラスばりの飾りだなの戸が、ひとりでに、スーッとひらいて、その中にかざってあった、あの店じゅうで、いちばん高価な宝石の首飾りが、何かにつかみだされたように、ガラスのそとへ出てきた。そして空中をフワフワと、ただよいはじめたのだ。
支配人はおくへはいっていた。ふたりの店員は戸じまりをするために、そとへ出ていた。店には若い店員がひとりしかいなかった。