Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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あかつちへくるこどもたち

赤土へくる子供たち

小川 未明

Lee 赤土へくる子供たち (あかつちへくるこどもたち) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 16.075 caracteres · 33 pantallas

Aozora Bunko

三

「いらない。」と、いって、辰夫は、そのこまを信一の手に返しました。

「どうして。」と、信一は小山の顔をふしぎそうにのぞきこみました。

「ぼく、もうかえるんだよ。」

「ほんとうに、これ、君にあげるよ。」

「ぼく、もうかえるんだ。」

小山は、こういって、また、ござを取りにかかりました。

このとき、じっと小山のすることを見ていた善吉が、

「いじわるのけちんぼめ。」と、いって、小山のござを、自分のはいていたくつで、ふみにじりました。

「何するんだ。」と、小山は、善吉を、おしたおそうとしました。ひょろひょろとなった善吉は、

「なにを。」と、小山に、とびついていきました。

三

「おい、けんかは、およしよ。」と、信一が、いいました。

「いじわるをするから、けんかになるんだ。」と、みんなが小山の顔を見ました。

「ぼくのござだもの、かってじゃないか。」と、小山は、顔を赤くしながらいいました。

「そのかわり、べいをやったろう。」

「こんなもの、ほしくはないよ。」と、小山は、一つの手に持っていたべいを、なげすてました。

「急に勉強するなんて、いわなくていいね。」と、武ちゃんが、いいました。

「勉強のことなんかいうのは、てんとり虫のいうことだ。