Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lee 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 136.062 caracteres · 276 pantallas

Aozora Bunko

銭形の親分に三月越し塩を舐めさせて、影法師も掴ませねえんだから」

ガラッ八は遠慮のないところをズケズケやります。

「…………」

「神隠しじゃ平次親分でも歯が立たねえ」

「馬鹿野郎、若い綺麗な娘ばかり隠すような神様があるものか」

「へッ」

「人間の仕事だよ、それもとんでもねえ悪党だ」

平次とガラッ八は、そんな事を言いながら、一応石原の利助を訪ね、利助の娘のお品と一緒に、改めてお仙とおまきとおらくの家へ行ってみました。

お仙の父親というのは、定まった職のない日傭取で、

「お仙の阿魔に男なんかあるものか、紅白粉はおろか、油一貝買ったことのねえ身の上だ――へッ」

打ちひしがれたようになりながらも、貧乏を売物にする日頃の癖をそのまま、こんな事を言っております。

「どうして姿を隠したんだ、詳しく話してくれまいか」

と平次。

「詳しいにもザツにも話しようがねえ、久し振りで湯に入りたいって言うから、湯銭だけ持たしてやると、フラリと出かけたっきり、今日で二日二た晩も帰らねえ。親分の前だが、そんな長い湯はどこの世界にあるんだ」

この期に臨んでも、自棄酒が手伝うせいもあるでしょうが、捨鉢な洒落を言っております。