Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lee 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 143.455 caracteres · 290 pantallas
「…………」
「それと気の付いた御家人喜六と唐人お勇が、吉三郎ごときに大事の手形を取られちゃかなわないから、鮟鱇を河豚と言って食わせ、実は毒酒で殺して死骸から牙彫の手形を抜いたのだよ」
「そう絵解きをして貰うと、そうでなかったら嘘みたいで、ヘエ――」
ガラッ八はまだ長い顎を撫でております。
「だが、自分達の利潤のために、お上の御法を破る奴は憎いね、その上仲間を殺したり、――俺の家まで焼いたり」
「そういえば、親分はどこへ行きなさるつもりで――」
「お静は当分里のお袋に預けたよ、――俺はな、八、当分、八五郎の家に居候ときめたよ」
「そいつは有難え。親分を居候に置いたとあれば、あっしも肩身が広い」
「ハッハッハッ、ハッハッ」
柳原土手の夜は白みかけておりました。
大晦日の江戸の街は、一瞬転ごとに、幾百人かずつ最後の足掻きの坩堝の中に、眼を覚さして行くのでしょう。