Clásicos japoneses con furigana
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くにさだえがく
鏡花短篇集 川村二郎編
泉 鏡花
Lee 鏡花短篇集 川村二郎編 (くにさだえがく) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 19.644 caracteres · 40 pantallas
、この娘が、練物のような顔のほかは、着くるんだ花の友染で、その時分から円い背を、些と背屈みに座る癖で、今もその通りなのが、こうまで変った。
平吉は既う五十の上、女房はまだ二十の上を、二ツか、多くて三ツであろう。この姉だった平吉の前の家内が死んだあとを、十四、五の、まだ鳥も宿らぬ花が、夜半の嵐に散らされた。はじめ孫とも見えたのが、やがて娘らしく、妹らしく、こうした処では肖しくなって、女房ぶりも哀に見える。
これも飛脚に攫われて、平吉の手に捕われた、一枚の絵であろう。
いや、何んにつけても、早く、とまた屹と居直ると、女房の返事に、苦い顔して、横睨みをした平吉が、
「だが、何だぜ、これえ、何それ、何、あの貸したきりになってるはずだぜ。催促はするがね……それ、な、これえ。まだ、あのまま返って来ないよ、そうだよ。ああ、そうだよ。」
と幾度も一人で合点み、
「ええ、織さん、いや、どうも、あの江戸絵ですがな、近所合壁、親類中の評判で、平吉が許へ行ったら、大黒柱より江戸絵を見い、という騒ぎで、来るほどに、集るほどに、丁と片時も落着いていた験はがあせん。」
と蔵の中に、何とやらと言った、その口の下……