Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いずこへ

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇

坂口 安吾

Lee 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 119.879 caracteres · 242 pantallas

Aozora Bunko

女は帰らないの、と言ったが、帰らない、君だけ帰れ、女は怒って行ってしまった。

ところが私は散々で、私はスタンドの気違い女に追いだされてしまったのである。この女は逆上すると気違いだ。行って呉れ、このヤロー、気取りやがるな、と女は私に喚いた。なんだい、あいつが彼女かい、いけ好かない、行かなきゃ水をぶっかけてやるよ。そして立ち去る私のすぐ背中にガラス戸をガラガラ締めて、アバヨ、もううちじゃ飲ませてやらないよ、とっとと消えてなくなれ、と言った。

私の女が夜更の道を歩いてきたのには理由があって、女のもとへ昔の良人がやってきて、二人は数時間睨み合っていたが、女は思いたって外へでた。男は追わなかったそうである。そして私のアパートへ急ぐ途中、偶然、奇妙な場面にぶつかって、露路にかくれて逐一見とどけたのであった。女の心事はいささか悲愴なものがあったが、私のようなニヒリストにはただその通俗が鼻につくばかり、私は蒲団をかぶって酔いつぶれ寝てしまう、女は外套もぬがず、壁にもたれて夜を明し、明け方私をゆり起した。女はひどく怒っていた。女は夜が明けたら二人で旅行にでようと言っていたのだ。