Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いずこへ

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇

坂口 安吾

Lee 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 119.879 caracteres · 242 pantallas

Aozora Bunko

もう印刷所へ原稿が廻してあり、校正がでている最中にすねはじめて、あしたまでに何か書いて頂戴よ、とか、之を飜訳して頂戴よ、とか、じゃ君自身書きたまえ、ウン僕も書くけどさ、弱々しく笑いだされると仕方がないので、二人でよく徹夜して原稿を書いた。葛巻という人は、こういう時に、たった一夜で百何十枚という小説を書く、破りすてて結局一作も発表はしなかったが、実際一夜に百枚二百枚という信じられない書き方をする。毎日丹念に短篇を書いた叔父とは全く似ていなかった。僕も仕方なく飜訳にとりかかって、たった一夜にいくつか相当厚味のある原書を訳してしまったものだ。ジッドの「ワイルドの思い出」という本も三日ぐらいで全部訳してしまったし、マリイ・シェイケビッチ夫人という有閑マダムの「プルウストの思い出」この本も一夜で訳した。尤も、一冊の本ではあるが、有閑マダムの豪華本であるから、全訳して三十枚ぐらいのもの。何分僕は大してフランス語はできないところへ、一晩という時間であるから、辞書をひかぬ、分らぬところは面倒くさい飛ばしてしまえ、というわけで、諸所に五行ぐらいずつ飛ばしたところもある始末で、「プルウストの思い出」