Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
Lee 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 119.879 caracteres · 242 pantallas
「リエゾン・ダンジュルーズ」の作中人物がそう言っているのだが、私もそれは本当だと思う。
私は妖婦が好きであるが、本当の妖婦は私のような男は相手にしないであろう。逆さにふってふりまわしても出てくるものはニヒリズムばかり、外には何もない。左様。外にうぬぼれがあるか。当人は不羈独立の魂と言う。鼻持ちならぬ代物だ。
人生の疲労は年齢には関係がない。二十九の私は今の私よりももっと疲労し、陰鬱で、人生の衰亡だけを見つめていた。私は私の女に就て、何も描写する気持がない。私の所有した女は私のために良人と別れた女であった。否むしろ、良人と別れるために私と恋をしたのかも知れない。それが多分正しいのだろう。
その当座、私達はその良人なる人物をさけて、あの山この海、温泉だの古い宿場の宿屋だの、泊り歩いていた。私は始めから特に女を愛してはいなかった。所有する気持もなかった。ただ当もなく逃げまわる旅寝の夢が、私の人生の疲労に手ごろな感傷を添え、敗残の快感にいささかうつつをぬかしているうちに、女が私の所有に確定するような気分的結末を招来してしまっただけだ。良人を嫌いぬいて逃げ廻る女であったが、本質的にタスキをかけた女であり、私と知る前にはさるヨーロッパの紳士と踊り歩いたりしていた女でありながら、私のために、味噌汁をつくることを喜ぶよう