Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Lee 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 130.271 caracteres · 263 pantallas

Aozora Bunko

のですね、シテそれは夜ですか、昼ですか」と尋ねると、女房は打案じて、「サア何時と限った事もありませんが、マア闇い時の方が多いようですね、ツマリ闇いから其様な疎匆をするのでしょうよ」と澄している。けれども、それは闇い為ばかりでない、確に他に一種の魔力が手伝うに相違ない。で、私は重ねて、「で、其の墜ちた人は何うしました、死んだ人もありましたか」相手は頭を振って、「イエ死だ方はありません、ただ怪我をする位の事です、併し今から百年ほど以前にこのお邸の若様が、アノ窓から真逆様に転げ墜ちて、頸の骨を挫いて死んだ事があるさうです」と、聞く事々に私はおのずから胸の跳るを覚えたが、猶も透さず、「それで何日頃から其様な事が始ったのですね」と問えば、番人は小首をかたげて、「サア何日頃からか知りませんが、何でも其の若様が窓から墜ちて死だ後、その阿母様もブラブラ病で、間もなく御死亡になったのです。で、その後も兎かくに其の窓から墜ちる人があるので、当時の殿様も酷くそれを気にかけて、近々の中にアノ窓を取毀して建直すとか云ってお在なさるそうですよ」