Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しじみがし
しじみ河岸
山本 周五郎
Lisez しじみ河岸 (しじみがし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 438 caractères · 51 écrans
と彼は呟いた、「――待てよ」
律之助は直次郎を見た。
「その菓子は誰から貰ったんだ」
「う、――」と直次郎はいった。
「いまなんとかいったようだな、誰かが伝次たちには買ってやらないって、――誰が伝次たちには買ってやらないんだ」
直次郎の顔に苦痛と恐怖の表情があらわれた。それはいたましいほど直截に、苦痛と恐怖感をあらわしていた。
――口止めをされているな。
と律之助は思った。よほど厳しく口止めをされたのだろう、いま訊いてもだめだ。彼はそう思って歩きだした、慥かに直次郎はその名をいった、うっかりして聞きのがしたが、慥かになんとかいった筈だ。
「思いだしてみろ」と彼は舌打ちをした、「――うん、思いだせないか」
律之助は差配の家へ寄った。
源兵衛は家にいた。源兵衛は日当の分配を済ませたといい、残った金を返した。律之助はそれを受取って、勝次と直次郎を誰が世話しているか、と訊いた。長屋の者が面倒をみている、と源兵衛が答えた。長屋の者だけかと訊くと、家主の相模屋でも助けていると答えた。主人の儀平が哀れがって、米味噌ぐらいはみてやれ、といったのだそうである。
「そうか」と律之助がいった、「相模屋が付いているんなら安心だな」