Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
それから
それから
Lisez それから de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 172 794 caractères · 347 écrans
彼は今枕の上へ髪を着けたなり、右の手を固めて、耳の上を二三度敲いた。
代助はかかる脳髄の異状を以て、かつて酒の咎に帰した事はなかった。彼は小供の時から酒に量を得た男であった。いくら飲んでも、さ程平常を離れなかった。のみならず、一度熟睡さえすれば、あとは身体に何の故障も認める事が出来なかった。甞て何かのはずみに、兄と競り飲みをやって、三合入の徳利を十三本倒した事がある。その翌日代助は平気な顔をして学校へ出た。兄は二日も頭が痛いと云って苦り切っていた。そうして、これを年齢の違だと云った。
昨夕飲んだ麦酒はこれに比べると愚なものだと、代助は頭を敲きながら考えた。幸に、代助はいくら頭が二重になっても、脳の活動に狂を受けた事がなかった。時としては、ただ頭を使うのが臆劫になった。けれども努力さえすれば、充分複雑な仕事に堪えるという自信があった。だから、こんな異状を感じても、脳の組織の変化から、精神に悪い影響を与えるものとしては、悲観する余地がなかった。始めて、こんな感覚があった時は驚ろいた。二遍目は寧ろ新奇な経験として喜んだ。この頃は、この経験が、多くの場合に、精神気力の低落に伴う様になった。