Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちくしょうだに
ちくしょう谷
山本 周五郎
Lisez ちくしょう谷 (ちくしょうだに) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 788 caractères · 138 écrans
昨夜のうちに揃えさせておいた、かけはしに使う渡り板は、まっ白に霜をかぶってい、数えてみると、命じておいたより十枚も多くあった。
「穴をこじる物と槌だな」隼人は洗面をしながら呟いた、「槌があればいいが」
朝食のまえに、隼人は博多の男帯二本で股当てを作った。綱で躯を縛るだけでは、動作が自由にいかないことがわかったからである。帯二本で二つの輪を作り、それを綱の先端へ繋ぐようにする。輪の一つ一つへ足を入れて躯を吊れば、両手が使えるから仕事が楽に出来る、と考えたのであった。――穴をこじるための鉄梃や槌は、小者たちが持っていた。道具類は倉にあったので焼けたが、それでも斧や手斧、鋸など、必要な品はたいてい揃えることができ、六時ちょっと過ぎには木戸をでかけた。人数は岡村七郎兵衛に乾藤吉郎、松木久之助と足軽六人で、弁当を持った小者が二人付いた。
晴れてはいるが、寒気の強いため、道は凍っていて滑りやすく、重い板を運ぶのにかなり苦労した。第一のかけはしを渡ってから、板を運ぶ組は別れて、そのまま道を下り、隼人らの組は昨日のはざまを登った。そして、二本杉までいって、印を付けた杉を伐り、支柱にする杭を作っていると、板を運んだ組が登って来た。