Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちくしょうだに
ちくしょう谷
山本 周五郎
Lisez ちくしょう谷 (ちくしょうだに) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 788 caractères · 138 écrans
人もいなかった、ところがいまはまったく違う、貴方は決して怒らないし、気の弱い母親のような眼で人を見る、――朝田さん」岡村はそこでもっと声をひそめた、「いったい貴方はなにを考えているんですか」
隼人は初めて顔をあげた。
「西沢をどうするんです」と岡村が云った、「白状しますが、このまえ小池帯刀さんがみえたとき、じつはお二人の話を聞いてしまったんです」
隼人は眼をつむった、「どういうわけだ」
「知りたかったからです」と岡村は云った、「貴方が番頭になって来られると聞いたときから、私はおよその事情を察していました」
「その話はまえに済んでいる」
「そのとおりですが、私はそのままは信じなかった、私は貴方が本心を隠していると思いました」と岡村は云った、「それ以来ずっと、私は貴方のなさることをゆだんなく見まもっていたんです、そこへ小池さんが来られたので、これはなにかあると思うのが当然でしょう」
そう思ったのは自分一人ではない、西沢半四郎も不安そうなようすで、隙があれば隼人の部屋へ近づこうとしていた。そうさせないためもあって、自分はわざと西沢に見えるように、部屋の外に立って、二人の話を聞いたのである、と岡村七郎兵衛は云った。