Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちくしょうだに
ちくしょう谷
山本 周五郎
Lisez ちくしょう谷 (ちくしょうだに) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 788 caractères · 138 écrans
生きてゆけません」
「それはいつかまた話すとしよう」
「いや、お願いです、少なくとも城下へ戻って、人がましいくらしをするだけは不可能です、貴方が流人村のために働くなら、私にその手助けをさせて下さい」
「妻女や子供はどうする」
「ここへ呼びます」西沢は伏し眼になった、「妻は来てくれるでしょうし、ここでくらすことも反対はしないと思います」
「まだあと二年ある」隼人は眼をそらしながら云った、「番の解けるときが来てもその気持が変らなかったら、そのときまた相談をしよう、――今夜はもう寝るほうがいい」
西沢はなおなにか云いたそうだったが、ではこれを頂いてゆきますと、手紙を巻きおさめ、会釈をして出ていった。――隼人は黙って坐っていた。自分が判断し、その判断にしたがってやったことを、仔細に思い返していたらしい。かなり長い時が経っても、なにごとかなし終ったという、くつろぎの色も、やすらぎの色さえもあらわれなかった。
「すっかり終って、一つのものが始まろうとしているのに」と隼人は呟いた、「――おれにはなにも終ってはいず、なにも始まりはしないようにしか思えない、ただ、すべてが初めに返ったような感じだ」