Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つばきのしたのすみれ

つばきの下のすみれ

小川 未明

Lisez つばきの下のすみれ (つばきのしたのすみれ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 2 377 caractères · 5 écrans

Aozora Bunko

そして、いつしか、すみれの花も終わりに近づいてきました。すみれは、そのころは、もう家のうちの生活にあきてしまって、ふたたび、大地の上に帰りたいと思う心が、しきりにしたのでありました。

「お母さん、すみれの花は、もうおしまいですね。」と、ある朝、竹子さんは、お母さんに向かって、いいました。

「ああ、もうおしまいですよ。」と、お母さんは返事をなさいました。

「これを地面におろしてやりましょうね。」と、竹子さんは、またお母さんに聞きました。

「そうです。来年、また、花が咲くから、おろしておやりなさい。」と、お母さんは、答えられました。

「どこが、いいでしょう。」

「いつかあったところが、やはり地が、すみれに合っていていいでしょう。」

すみれは、竹子さんと、お母さんの話を聞くと、ふたたび大地に帰られるのを知って、うれしくてたまりませんでした。

竹子さんは、すみれをもとはえていたつばきの木の下におろしました。そして、人間にふまれたり、鶏につつかれないように、棒を立て、すみれを保護したのでありました。すみれは、そのことをどれほど深く、ありがたく思ったかしれません。

すみれは、安心して、長い月日を送りました。