Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
つばきのしたのすみれ
つばきの下のすみれ
小川 未明
Lisez つばきの下のすみれ (つばきのしたのすみれ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 2 377 caractères · 5 écrans
一本のつばきの木の下に、かわいらしいすみれがありました。そのつばきの木は、大きかったばかりでなくて、それは真紅な美しい花を開きました。この花を見た人は、だれでも、きれいなのをほめないものはなかったほどであります。
「まあ、なんというみごとな花だろう。」といって、みんなは、そのつばきの木の周囲をまわり、火のもえたつような花に見とれました。
すみれは、やはり、そのころ、紫色のかわいらしい花を咲いたのです。しかし、この大きなみごとなつばきの木の下にあっては、人の目に入るにはあまりに小さかった。あわれなすみれは、それで、心なしに歩く人々から、頭をふまれたのです。
せっかく、春に遇うて、これからはなやかな、暖かい太陽の光を浴びて、ちょうや、みつばちの歌を聞いて、楽しい日を送ろうと思っているまもなく、花も、葉も、ふみにじられて、見る影もなくなってしまいました。
それは、すみれにとって、どんなに悲しいことでありましたでしょう。つぎの年も、またつばきの木には、真紅な大きな花が、たくさんに咲きました。人々は、みなその近くに寄って、これをながめて、
「なんという美しい花だろう。