Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばちあたり

ばちあたり

山本 周五郎

Lisez ばちあたり de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 391 caractères · 44 écrans

Aozora Bunko

「ぼくはまじめですよ」敏夫はまた梅酒を呷った、「生れてこのかた、いまぐらいまじめにものを云ったことはありません、ぼくはだめなんだ、いいですか、かあさんが生きていてくれてさえ、ぼくはなっちゃない野郎だった、なにをやってもしくじるばかり、かあさんにしりぬぐいをしてもらって、こんどこそはと思ってやる事がまたおしゃか」

彼は続けさまに二杯呷り、ぐらっと頭を垂れて、それから喉で忍び笑いをした。

「室町は大資産家、五番町は大病院の内科部長、啓さんは一時間が何十万円にもつくという、――何万円でしたかね、失礼、――その中で残りっかすのぼく一人ぐらい、どうなったっていいでしょう、姉さん、あんたにはぼくが甘ったれにみえるかもしれませんがね、これでも自分にできるだけのことはやってきたんですよ、かあさんはそれを知っていてくれた、隣りでいまかあさんは聞いていてくれるでしょう、ぼくは自分にできる限りのことをやってきた、することなすことおしゃかになっちゃったけれど、自分では精いっぱい、いま思うとおかしいくらいしんけんにやってきたんですよ」

「そろそろ弁解になってきたようだな」と啓三が云った、「そのへんで切上げにしようじゃないか」