Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
めおとちょう
めおと蝶
山本 周五郎
Lisez めおと蝶 (めおとちょう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 977 caractères · 47 écrans
「――巽門で捉まったのは囮です、わざと三人で追手をひきつけ、その隙にわれわれが逃げたのですが、梶、大炊、岩光、そのなかで二人捉まったとすると、誰が脱出できたかわからないし、一人ではいつまで待ってもいられないでしょう」
「どこかで待合せるお約束ですのね」
「青井川の下流の蒔山という船着です、もう十日以上になりますから」
そこで思案したのだがと、知也は自分の計画を語った。それは雨か雪の日に、妹に供を伴れて来させる、下僕の着物と雨具をひと揃え持って来て貰い、知也がそれを着て、供の者が実家へなにか取りにゆく態でぬけ出す。文代は日の昏れるまでいて、夕方のごたごたしたときに帰る、というのであった。
「――いろいろ案を立ててみたんですが、これよりほかに手段はなさそうです、文代さんと御相談のうえ、御迷惑でしょうがぜひそう手配をして下さい」
「わかりました、では妹を呼びまして」
信乃は頷いて立った。聞いているうちにそれがいちばん良い方法だと思ったのである、それですぐに妹へ使いをやった。
文代の驚きは非常なものであった。それから手を拍ち合せて声をあげ、例のてんじょうを向いている鼻を反らせ、昂奮のあまり頬を赤くして、居ても立ってもいられないというふうにはしゃいだ。