Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やぶからし

やぶからし

山本 周五郎

Lisez やぶからし de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 476 caractères · 44 écrans

Aozora Bunko

女が男の性質をみぬく勘は、生れつきそなわったものだろうか、わたくしはそう思ってからすっかり心がおちつき、夜半あの方がはいって来ても、ひや汗をかくような恐怖心は起こらなくなった。あの方は夜半にしか来なかったし、わたくしは懐剣を膝の上に置いて坐り、なにを云われても返辞をせず、黙って、あの方の眼をまっすぐにみつめていた。ときには一刻以上も、くどいたり威したり、泣き言を並べたりするが、わたくしの心は微動もしなかった。

祝言の日から約四十日、こんな生活が続いたが、三月下旬になって、あの方はおとうさまから勘当された。

詳しいことは聞かされなかったが、結婚してからも放蕩がやまず、諸方に借金を溜めたうえ、無頼ななかまと喧嘩をして、相手を二人か三人傷つけたというようなことだけは、とめという小間使が話してくれた。おとうさまの怒りは非常なものだったらしい。勘当と同時に領内をたちのけと命じ、細貝家から除籍したことを、正式に係りへ届け出た。これはあとで聞いたことだが、あの方は家を出てゆくとき、手文庫にあったお金と、おかあさまの持ち物で、かねめな小道具をすっかり持ちだしたそうである。