Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

パノラマとうきだん

パノラマ島綺譚

江戸川 乱歩

Lisez パノラマ島綺譚 (パノラマとうきだん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 920 caractères · 153 écrans

Aozora Bunko

延長にして一里はたっぷりあったと思われる、道々の花の景色、その間に千代子の味った不思議な感情、作者はそれをただ、夢とのみ、或は瑰麗なる悪夢とのみ、形容するの外はありません。

そして、遂に彼等が運ばれたのは、巨大なる花の擂鉢の底でありました。

そこの景色の不思議さは、擂鉢の縁に当る、四周の山の頂から、滑かな花の斜面を伝って、雪白の肉塊が、団子の様に珠数継ぎにころがり落ちて、その底にたたえられた浴槽の中へしぶきを立てていることでした。そして、彼女等は、擂鉢の底の湯気の中を、バチャバチャと跳ね廻りながら、あののどかな歌を合唱するのです。

いつ着物を脱がされたのか、殆ど夢中の間に、千代子等も華やかな浴客達に混って、快い湯の中につかっていました。不自然な衣服を着けていることが、寧ろ恥かしくなるこの世界では、千代子も彼女自身の裸体を殆ど気にしないでいられたのです。そして、彼等を乗せた裸女達は、ここでこそ文字通り蓮台の役目を勤め、長々と寝そべって、首から下を湯につけた二人の主人を、彼女達の肉体によって支えなければなりませんでした。

それから、名状の出来ぬ一大混乱が始ったのです。