Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いっぽんのぎんのはり
一本の銀の針
小川 未明
Lisez 一本の銀の針 (いっぽんのぎんのはり) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 687 caractères · 10 écrans
二
「じゃ、忘れずに持ってきてあげるから、おまえもおじいさんに、僕の望みをかなえてもらうように頼んでおくれ。」と、兄はいいました。
妹は、承知して、兄がおじいさんに頼んだときに、自分もいっしょになって願ったのであります。
おじいさんは、すぐにはうんとはいいませんでした。
「おじいさんを、みんなが海の王さまといっていたということを聞きました。どうか、僕を、第二の海の王さまにさしてください。」と、兄はいいました。
「おまえが、その決心をしてくれるのはうれしいが、またあらしにあって船がこわれたら、とりかえしのつかないことになってしまう。」と、おじいさんは、思案をしました。しかし、ついに、孫たちのいうことを許してやりました。
二
おじいさんは、孫がいよいよ船出をするというので、夜もおそくまで起きていて、船に張る帆を縫っていました。どんな強い風に当たっても裂けぬように、またどんなに雨や波にぬらされても、破れぬようにと、念に念をいれて造っていました。
妹は、兄さんといっしょになって、船出の許しをおじいさんに頼んだものの、兄の身の上が案じられてしかたがありませんでした。