Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さぶろうじい

三郎爺

宮本 百合子

Lisez 三郎爺 (さぶろうじい) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 866 caractères · 50 écrans

Aozora Bunko

それを見張りながら、隙を覗っては、木材を盗んで行こうとする者の番をするのだから、彼は五分と一つ所にじっとしてはいられない。

柔かい泥を蹴立てて、彼は仕事場中を、叱※して歩かなければならないのである。

仕事の方が、だんだん纏まって来るにつれて、彼は自分の家を離れているのを、万事に不都合と思い初めた。夜廻りをするにも、樹木に水を遣るにも、傍にいなければ思うようにならない。

そこで、或る日、彼は女房に「下小屋さ、引越すべえ」

と云った。下小屋というのは、仕事場の片隅に立っている小屋で、見廻りに来た者の休み処と道具のしまい処をかねたものである。女房も、そうなれば、飯を運ぶ心配もいらないで楽だと思ったから、それが宜かろうと云った。もちろん山沢さんが、そうしろと云いなすったと思い込んでいたのである。

それで、その次の日彼は、仕事場へ行きがけに、背負えるだけのものを、頭を乗り越すほどかついで来た。それから、昼の休みにもう一度戻って、今度は荷車に夜具から、鍋釜までのせて引いて来た。子供を負ったおまさが、三分心のランプや下駄や、壜(びん)を両手に下げて二三度往来すると、もう彼の引越しは済んでしまった。