Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

Lisez 不在地主 (ふざいじぬし) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 990 caractères · 141 écrans

Aozora Bunko

三吾は藁束のようにカサカサに乾しからびて、動けなくなってしまった。――毎日「表彰状」だけを見ていた。

それは然し、三吾ばかりでない。――東三線の伊藤のおかみさんは、北海道の冷たい田に、あまり入り過ぎたので、三月も腰を病んで、それからは腰が浮かんで、何時でも歩くときは、ひどい跛のように振った。

吉本管理人の家へ、何かで集ることがある。彼等はどれもみんな巌丈な骨節をし、厚い掌をしているが、腰が不恰好にゆがんだり、前こごみであったり、――何処か不具だった。みんなそうだった。

市街地の端から、武田が別れてアゼ道に入って行った。

「健ちゃ、武田の野郎やっぱり※さ出入りしてるとよ。」

口笛をやめて、すぐ七之助が云った。

「んか……」

「お前え、それから岸野がワザワザ小樽から出てきて、とッても青訓や青年団さ力瘤ば入れてるッて知らねべ。」

「んか?」

「阿部さんや伴さんが云ってたど。――キット魂胆があるッて。」

「ん?」――健にはそれがハッキリ分らなかったが――何か分る気持がした。

「熱ッ、熱ッ、熱ッ※(感嘆符二つ、1-8-75)」

健は足を洗いに、裏へ廻った。湿った土間の土が、足裏にペタペタした。