Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にじゅうしのひとみ

二十四の瞳

壺井 栄

Lisez 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 113 429 caractères · 227 écrans

Aozora Bunko

「お母さんの歓迎会、浜の見える部屋?」

「たぶんそうだろう?」

「そんならときどき顔出して見てなあ」

「よしよし、見て、手をふってあげる」

「そしたら、大石先生とこの子じゃと思うて、いじめんかもしれん」

並木に大石先生といわれたことで、大石先生は思わずにやりとなり、

「へえ、大石先生か、このお母さんが……」

岬では泣きみそ先生といわれているといおうとしてやめた。別れ道へきていた。そこから二人は八幡山へ登るのだった。十間ほどもいってから、大吉が叫んだ。

「お母さん、もしも、雨降ってきたら、どうしようか?」

「あんぽんたん。二人で考えなさい」

水月まではもうあと十分たらずだった。まっすぐに歩いてゆくと、向こうから早苗とミサ子が子どものように走ってきた。

「せんせえ」

ろくにあいさつもしないで、両側からとびついてきた。

「先生、めずらしい顔、だれだと思います?」

早苗がいった。

「めずらしい顔?」

「一ぺんにあてたら、先生を信用するわ。な、ミサ子さん」

二人はいたずらっぽくうなずきあって笑った。

「ああこわい。信用されるかされないか、二つに一つのわかれ道ね。さてと、めずらしいといわれると、さしずめ、ああ、ふたりでしょう、富士子さんに松ちゃん?」