Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Lisez 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 113 429 caractères · 227 écrans
今はもう、ただ静かにたたえているだけのような海の水が、昨夜はこの高い道路の石垣をのりこえて、こんな石まで打ちあげるほどあれくるったのかと思うと、そのふしぎな自然の力におどろきあきれるばかりだった。波は石をはこび、風は家をたおし、岬の村はまったく大騒動の一夜であったのだ。同じ二百十日も、岬の内と外ではこうもちがうのかと思いながら、先生は抱えた石をどしんと浜になげ、すぐそばで、なれたしぐさで石をけとばしている三年生の男の子にきいた。
「時化のとき、いつもこんなふうになるの?」
「はい」
「そして、みんなで石掃除するの?」
「はい」
ちょうど、そこを香川マスノの母親がとおりかかり、
「まあま先生、ごくろうでござんすな。でも、今日はざっとにしたほうがよろしいですわ。どうせまた、うしろ七日や二百二十日がひかえとりますからな」
本村のほうで料理屋と宿屋をしているマスノの母は、わが子のいる岬へようすを見にきたということであった。マスノがとんできて、母親の腰にかじりつき、
「お母さん、おそろしかったんで、ゆうべ。うち、ごつげな音がして、おばあさんにかじりついて寝たん。朝おきたら、はねつるべの棹が折れとったんで。