Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にじゅうしのひとみ

二十四の瞳

壺井 栄

Lisez 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 113 429 caractères · 227 écrans

Aozora Bunko

もしもなんかいってなぶったら、烏が鳴いたと思っときなさいって」

「わあ」

「わあ」

みんないっせいに笑った。いっしょに笑って、それで別れて帰ってゆく、小林先生のうしろ姿が、つぎの曲がり角に消えさるまで、生徒たちは口ぐちに叫んだ。

「せんせえ」

「さよならあ」

「嫁さーん」

「さよならあ」

小林先生はお嫁にゆくためにやめたのを、みんなはもう知っていたのだ。先生が最後にふりかえって手をふって、それで見えなくなると、さすがにみんなの胸には、へんな、もの悲しさがのこり、一日のつかれも出てきて、もっそりと歩いた。帰ると、村は大さわぎだった。

「こんどのおなご先生は、洋服きとるど」

「こんどのおなご先生は、芋女とちがうど」

「こんどのおなご先生は、こんまい人じゃど」

そしてつぎの日である。芋女出でない、小さな先生にたいして、どきどきするような作戦がこらされた。

こそこそ、こそこそ

こそこそ、こそこそ

道みちささやきながら歩いてゆく彼らは、いきなりどぎもをぬかれたのである。場所もわるかった。見通しのきかぬ曲がり角の近くで、この道にめずらしい自転車が見えたのだ。自転車はすうっと鳥のように近づいてきたかと思うと、洋服をきた女が、みんなのほうへにこっと笑いかけて、