Classiques japonais avec furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans
二、横浜出航後の所見
北馬南船送二老涯一、今年又背墨堤花、死レ山斃レ海何須レ厭、天地元来是我家。
(北では馬、南では船に乗って老いのきわみをすごし、今年はまた墨田の土堤の花を背にして行く。山に死し海にたおれるともなんのいとうところがあろうか、天地は元来わが家なのだから。)
老来擲二却百家書一、意気揚揚鵬不レ如、樺海台山猶覚レ狭、垂天翼向二遠洋一舒。
(老いしたがってかえって多くの書を投げすて、意気揚々として鵬もおよぶまい。樺太の海、台湾の山もなお狭さを覚え、空の果てまでおおう翼をもって遠い海洋に向かってゆったりとゆくのである。)
二、横浜出航後の所見
明治四十四年四月一日、曇晴。午前八時、多数の知友に送られて新橋を発車し、十時、郵船会社日光丸に入乗し、正午、横浜を出港す。本船のトン数は五千五百四十七トンにして、八木政吉氏その船長たり。上等客約二十人、みな白人なり。波静かなるも風寒し。
四月二日(日曜)、快晴。ただし風寒きこと前日のごとし。午後一時、神戸に入港す。大阪毎日新聞記者藤枝範氏来訪あり。楠公社内に県下の共進会ありというを聞きたれども、上陸せず。
三日(神武天皇祭)、雨終日やまず、かつ寒し。