Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans

Aozora Bunko

(豪州の山や河をふみわたり、秋風の吹くこんにち南阿に向かう。喜望峰がどこにあるかはわからぬが、船は雲かすむほの暗さを破るようにして行くのである。)

五月二十八日(日曜)、好晴。軽風暖を帯び、穏波碧を送る。宛然、春海の洋々たるがごとし。午前十時半、礼拝式あり。食堂に集まるもの百五十人、男女相半ばす。終日、閑談静読、遊戯を行わず、船内粛然たり。夜八時、また礼拝式あり。列するもの百三十人なり。その式は英国教宗の定むるところによる。

天為二屋壁一海為レ筵、自笑吾身亦似レ船、東去西来無二定宿一、南溟尽処送二今年一。

(天を屋根と壁にし、海を筵とする思いに、おのずからわが身もまた船に似ると笑う。東を去って西に来たるも定まった宿もなく、南の果ての尽きるところでこの年を送るのである。)

二十九日、晴れ。風あれども波高からず。昼夜ともに遊技の競走なり。晩食のときに、優勝者に与うる賞与金の募集あり。終日、雲波と信天翁のほかに目に触るるものなし。

竺海雲連レ水、風濤和二汽声一、水禽有二何意一、終日逐レ船行。

(竺洋は雲が水に連なり、風と濤は汽笛にあう。水鳥はいかなることを思ってか、終日船をおうようにして行く。