Classiques japonais avec furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans
白い影が波間に浮かぶをみる。近づいてみればそれは布の帆であった。)
暮天虹霓を見、少雨来たる。
三日、曇り。朝すでにジブラルタル海峡と同緯度の地点に航進するも、その距離なお五、六百マイル西方にあり。雲煙濛々として四涯をとざし、ために遠望するあたわず。北風に逆らいて走り、船上にわかに冷気を覚ゆ。午後、ドイツ郵船に会す。晩に至り、船客みな外套を用う。
四日、晴れ。暁風寒きこと前夕のごとし。日中に至り、大快晴となるとともに暑気を覚ゆ。午後、はるかに汽煙を認むるも船体を見ず。夜に入りて、スペイン海を過ぎてビスケー湾に入る。
五日、快晴。北風に向かいて航走す。多少の白浪を海面に見るも、ビスケー湾としてはすこぶる平穏なり。気候は不寒不熱にして、爽快を覚ゆ。午前二時、汽船を見る。当夕、最後の大合奏会あり。
六日、快晴。軟風北より涼を送り来たり、海上わずかにさざなみの紋をなすのみ。有名なるビスケー湾にして、この穏波を見るは意外なり。午時、汽船の遠く煙を吐いて走るを望む。正午、英国南端プリマス港をさる九十マイルの地点に達す。これより時々刻々、汽船、帆舟を見る。午後四時、日木軍艦二隻、戴冠式をおえて帰航の途に上るに会す。