Classiques japonais avec furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans
九五、第二回世界周遊吟
第一回は余のいまだ詩をよくせざりしときなれば、一回も試吟せしことなかりき。第二回には船中徒然を慰めんと欲して、あらかじめ初学用の詩本を携え、初めて詩作を試み、数十首を得たれども、当時いたって未熟にして、詩句をなさざるもの多かりしが、今多少の増訂を施して、ここに付記することとなす。まず五言絶句を掲げて、つぎに七言に及ぶべし。その次第は旅行の順路による。
船過二台湾海峡一(船は台湾海峡を過ぐ)
支那海南路、猶看皇国山、暮天雲宿処、一抹是台湾。
(支那海南の航路は、なお皇国の山をみるように思われる。夕暮れの空に雲のわだかまるところ、ひとなすりするほどの影は台湾である。)
安南海上吟(安南海上の吟)
船窓日将レ午、風死暑如レ炊、食後呼二氷菓一、家山飛レ雪時。
(船窓にさす日差しは真ひるになろうとし、風はそよともなく、暑熱は炊くがごとくである。食後には氷菓子を注文したのだが、思えば家郷はいまや飛雪の時なのである。)
新嘉坡舟中作(新嘉坡舟中の作)
船走南溟上、晩来暑末レ収、雷声時送レ雨、涼月掛二檣頭一。
(船は南のくろずんだ海上を走り、暮れがたの暑さはなお消えず、雷鳴のひびく時に雨をもたらし、涼しげな月が帆柱の上にかかったのであった。