Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かたきうちきょうだいがさ

仇討姉妹笠

国枝 史郎

Lisez 仇討姉妹笠 (かたきうちきょうだいがさ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 80 178 caractères · 159 écrans

Aozora Bunko

あやめとしてはこういう心持から、又、一方主税としては、「淀屋の財宝と荏原屋敷とは、深い関係があるらしいから、探ってみよう」という心持から、二人合意で荏原屋敷の見える、ここの農家の離家を借りて、夫婦のように住居して来たのであった。

しかるに二人して住んでいる間も、主税に絶えず思い出されることは、云いかわした恋人お八重のことで、従って自ずとそれが口へ出た。そうでない時には淀屋の独楽を廻し、これまでに現われ出た文字以外の文字が、なお現われはしまいかと調べることであった。

しかしもちろん主税としては、あやめの寄せてくれる思慕の情を、解していないことはなく、のみならずあやめは自分の生命を、二度までも救ってくれた恩人であった!

(あやめの心に従わなければ……)

このように思うことさえあった。

しかし恋人お八重の生死が、凶とも吉とも解らない先に、他の女と契りを交わすことは、彼の心が許さなかった。そこでこれまではあやめに対して、故意と冷淡に振舞って来た。

が、今になってそのあやめから、このように激しく訴えられては、主税としては無理なく思われ、心が動かないではいられなかった。